金継ぎ③

中塗りをし、乾いたら駿河炭などで研ぐ を2回程 繰り返したら、次は金を蒔く前の弁柄(ベンガラ)漆を塗ります。弁柄漆は 透き漆に 弁柄という酸化鉄顔料を練り合わせてつくる赤褐色の色漆です。

弁柄を混ぜた漆は 金の発色をよくします。

金を蒔く部分に 弁柄漆をムラがないように薄く 塗ったら、そのままホコリがかぶらない所に置いて ほんの少し漆を乾かします。

目安は ハァ…と漆面に息をかけた時に わずかに息がかかる=青息という状態です。…といっても なかなか分かりにくいと思いますが(^^;

環境にもよりますが、30分~1時間ほどおいてから金を蒔きます。

乾くちょっと前くらいの良いタイミングで金が蒔けると、きれいに金が発色します。

蒔く金粉は 「消し粉」という金の粉の中でも一番細かいものです。

真綿で少し取って 弁柄漆を塗った所にポンポンと付けていきます。付け終わったら、少し時間を置くとジワっと弁柄漆が出てくるので 再び、金を蒔いたら 乾かします。

乾いたら、金を定着させるために 粉固めをします。金を蒔いた所に生漆を擦りこみ、余分な漆は拭き取って 再び乾かします。

金の部分は、細かくした砥の粉に少量の菜種油をつけたチューブゴムで磨きます。さらに磨き粉をつけて仕上げの磨きをします。

これで金継ぎ完了です!

また壊さないように使わないとですね。

かぶれに対する覚悟は必要ですが、金継ぎをする際はぜひ漆でどうぞ!

金継ぎ番外編

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