【漆-urushi-】
ウルシ科ウルシ属ウルシノキから採取される樹液。
天然の塗料や接着剤として用いられる。
漆の樹から掻きとった漆を 荒味漆(あらみうるし) といい、ゴミを濾過して取り除いたものが 生漆(きうるし) という。
荒味漆をナヤシ、クロメを行って精製漆をつくる。
生漆を下地作業に用い、精製漆を塗りの作業に用いる。
ナヤシは漆を摺り込むように撹拌して漆の中の成分を均一にし、粒子を細かくすること。
クロメは熱を加えながら撹拌して水分を徐々に抜いていくこと。精製漆は透漆・黒漆の2種類ある。
【生漆】
下地漆や拭き漆の際に用いる。
【透漆】
透明な茶色の漆。
木目が見える塗りに用いたり、顔料と練り合わせて色漆をつくることができる。
朱色の漆は透漆に弁柄や銀朱を練り合わせたもの。
【黒漆】
黒色の漆。
水酸化鉄と混ぜることで化学反応をおこし、黒漆ができる。
漆といえば この色ですね。