やっと布着せです!
布着せは器物の木地を守り、補強するためにします。
布を貼ることを 着せると言います。ぶつけて欠けやすい お椀の縁や底 など部分的に着せる場合や全体に着せる 総布着せがあります。ちなみに今回は 総布着せ。
おもいっきりピンボケ写真ですが、お盆に着せる 麻布を切りました。バイアスだと布が動いてしまうので貼りづらいですが、木目と繊維方向が同じでは 補強の意味がないので 45°バイアスにします。
大きさはお盆のジャストサイズではなく ひとまわり大きく切り、 着せた時に布が重なるくらいにします。
麻布は
・水分を含んだ時に目が詰まらないもの →接着剤の漆がしみ込まない
・縮まないもの
・布が厚くて強く、曲がらないもの →着せてもはねて元に戻ってしまう
以外のものを使います。
布は糊がついていると 漆がしみ込まないので、やさしく洗っておきます。
布は 表面 と裏面 を 1回目で着せ、側面を2回目に着せます。切り替えるのは上の図のところ。木地の接着面や角は 木地の弱いところになるので、そこで切り替えないようにします。
布着せ用の 糊漆を合わせます。
前回つくった米糊 と 漆をだいたい 1:1 。接着用なので 気持ち 糊が強めで合わせます。
糊漆はこんなカンジ。これを使って布を着せていきます。
ちょっと長くなってしまったので 次に続きます!