漆の乾燥とは 常温硬化と高温硬化の二種類。
【常温硬化】
通常、漆を乾かすという時は常温硬化のことを指す。
常温硬化には 漆風呂という塗った器物を入れる戸棚を
摂氏 20℃~30℃、湿度 65%~80% に保つことが必要。
乾くと表現するが、湿度が無くなるのではなく
酸素による酸化重合で硬化ことにより塗膜が形成される。
詳しくは、漆液中のラッカーゼやウルシオールの化学反応がなんやら~とあるのですが
その辺りは よくわからないので割愛☆
高湿度ほど漆の中の酵素の活性は高く、乾きは早くなるが
早く乾きすぎると 塗膜に縮みができ、縮みの中は乾かなくなってしまうので注意が必要。
↓ これが縮み
また、漆の乾きにかかる時間は 使用している漆や季節、漆風呂の温湿度によって変わる。
基本的には半日~一日おいて乾かす。
【高温硬化】
焼き付けのこと。
摂氏 120℃以上の高温を加えるため、主に金属を素地にしたものに用いる。
熱により ウルシオールの重合反応を促して硬化させるため 常温硬化よりも早く乾く。
技法的には日本の鎧・兜の塗りと同じ。
鎧の黒や朱は漆の色なんです!