制作日誌

丸盆制作⑦ 布着せ‐1

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やっと布着せです!

布着せは器物の木地を守り、補強するためにします。

布を貼ることを 着せると言います。ぶつけて欠けやすい お椀の縁や底 など部分的に着せる場合や全体に着せる 総布着せがあります。ちなみに今回は 総布着せ。

おもいっきりピンボケ写真ですが、お盆に着せる 麻布を切りました。バイアスだと布が動いてしまうので貼りづらいですが、木目と繊維方向が同じでは 補強の意味がないので 45°バイアスにします。

大きさはお盆のジャストサイズではなく ひとまわり大きく切り、 着せた時に布が重なるくらいにします。

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米糊の作り方

前回の更新から1か月経ってしまいました…アハハ(;´д`)

台風が来て湿度が激変してしまったので 布着せのタイミングを計っていたら (湿度に変化がある時にすると木地が歪むので)、身の回りがバタバタしたりして だいぶ時間が経った + 作業した分を記事にするのが滞っていたせいですね。

そんな事情はさておき、布着せや地付けに必要な 米糊の作り方です!

漆の作業以外にも 普通に糊として使えますよ~。

漆器の産地だと糊屋さんがあって買うことができるのですが、産地を出てしまうと自分で作らないといけません。糊も作家の好みがあるので 団子粉や白玉粉を使う方もいます。私はお米で作った糊が調子が良いのでこれで作業してます。

ちなみに団子粉や白玉粉でもミキサーにかけたりしないだけで、作り方はほとんど一緒ですよ(^^)

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お米に半日から一日、しっかりと水を吸わせます。今回は2合に水はたっぷり(量ってませんでしたw)。

お米が ほとんど砕けるまで しっかりとミキサーやハンディブレンダーにかけます。ここでしっかりと砕いておかないとダマダマな糊になってしまうので気をつけましょう。

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弱火にかけて手早く混ぜていきます。

すりこぎ のようなある程度 面積のあるものを使います。すりこぎ がなければ、割りばしを束にしたものでもOK。ただ、後で糊を取るのが面倒です(^^;

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徐々にかたまりが できてきます。急に重たくなっていきますが がんばって混ぜ続けましょう。ホワイトソースやカスタードクリームを作るのと同じ要領です。なめらかな糊を作るには根性が必要です(笑)

混ぜながら、粘りが強すぎたり固すぎる時は水を足して調節します。

【裏ワザ☆】

なめらかにならずに ダマができてしまったら もう一度、ハンディブレンダーをかけます。

ホワイトソースがダマになってしまった時にやってる事ですが、糊作りでも応用できます。砕け切らなかったお米も火が入ってやわらかくなっているので、これで全てなめらかにできます!

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だいぶ、なめらかになりました!糊にツヤが出てきて半透明になるまで混ぜ続けます。

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だいぶトロトロですが、冷めると固くなるので 好みの固さに調節して できあがりです。

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ラップに小分けにして、すぐに使わない分は冷凍します。冷凍した糊はレンジで解凍すれば使えます!

 

ラップはサランラップやクレラップのようにしっかりとした 空気を通しにくいものを使っています。漆の保存にも使っているのですが、空気とふれると乾いて使えなくなってしまうので気をつけましょう!

 

漆の作業での米糊の使い方→コクソ布着せ金継ぎ

 

 

2022/5/12追記

米糊が少量必要な方向けに番外編のソクイの作り方のページを作りました。こちらもどうぞ♪

米糊 番外編-ソクイ-

焼き付け2-ヨウムver-

尾っぽ朱ヨウム 

再び、ジュエリーの Pio by Parakee さんとコラボレーションしました【 ヨウムのSV925と漆のブローチ 】です。

今回は尾っぽの部分を朱漆で塗りました。

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